2007年01月21日

「チャーチルの強運に学ぶ」ジェームズ・ヒューム

チャーチルの強運に学ぶ―断じて絶望するなかれ
ジェームズ・ヒュームズ 渡部 昇一 下谷 和幸
PHP研究所 (2000/01)
売り上げランキング: 927,952
おすすめ度の平均: 4
4 どこかで使える!!


【私の評価】★★★☆☆



■著者紹介・・・ジェームズ・ヒューム

 米国フィラデルフィア在住。アイゼンハワー、ニクソン、フォード、
 レーガンと歴代の大統領の演説草稿家として活躍。
 その後、20年間にわたり、チャーチルの研究を行う。


●本書は、イギリスの名相ウィンストン・チャーチルの名言集です。
 チャーチルは酒好き、女好きだったようですが、
 ことの本質を見破る目を持っていたようです。

 チャーチルの偉大さは、まず、ナチスドイツの危険性を指摘し、
 宥和策をとる英国政府を批判していることでしょう。

 ・宥和政策そのものは状況次第で上策にも下策にもなろう。
  弱腰からではなく強い立場からとる宥和政策は度量の大きい高潔な政策である。
  それは世界平和への確実な、おそらくは唯一の道なのかもしれない。(p122)



●また、ドイツとの戦争に勝つためには、
 アメリカを戦争に巻き込むことが必須であることを理解し、
 日本を戦争に巻き込んだ張本人と言われています。

 ・日本を戦争においこんだ一つの原因はチャーチルだといわれています。
  ・・・日本に石油を売らないように手を回したのはチャーチルだという
  説もあります。(p10)



●そして、戦後は、ソビエト連邦の危険性を察知し、
 社会主義の危険性、愚かさを糾弾しています。

 そうしたなかで、戦後米国ミズーリ州フルトンの演説で
 チャーチルは「鉄のカーテン」という言葉を使ったのです。

 ・資本主義の悪徳は、恩恵の不平等な分配にある。
  社会主義の美徳は、悲惨の平等な分配にある。(p130)



●最後に、チャーチルは、EUヨーロッパ諸国連合の必要性を説いています。

 いかに先見の明、物事の本質を見切る能力を持っていたのか
 ということがわかるでしょう。

 ・われわれは一種のヨーロッパ合衆国といったものを建設するべきである。
  ・・・この差し迫った仕事では、フランスとドイツが互いに協力し合わねば
  ならない。(1946年)(p153)



●酒好き、女好きだから先見の明があったのか、
 先見の明のある人物がたまたま酒と女とジョークが好きだったのかは
 わかりませんが、チャーチルが偉大な人物であったのは間違いないようです。


●名言集ということで、断片的にチャーチルを垣間見るだけですが、
 もっとチャーチルを研究したくなりましたので、★3つとします。




■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・(チャーチルは)海軍大臣になるやいなや、海軍では素人のくせに
  たちまち問題点の要点をつかまえて改革に乗り出したのです。
  その手段として彼が実践したのは、「一番権威ある人からきく」
  という方法です。(p6)


 ・世界を旅してみると、人間は大きく二つに分けられることに気づくだろう。
  「どうしてこれこれは誰もやらないのか」と言う人々と、
  「誰が何と言おうが私がやってやろうじゃないか」という人々である。
  (p116)


 ・確実に倹約、節約したいなら、役人の数を減らすことだ。(p129)


 ・国家は課税によって豊かになるという考えは、
  人の心を惑わせてきた残酷な妄想である。(p212)


 ・ローマの格言に「武器を研げ、そして国境を広げるな」というのがある。
  (p145)




▼引用は、この本からです。
チャーチルの強運に学ぶ」ジェームズ・ヒューム、PHP(00/1)¥1,680
【私の評価】★★★☆☆








楽天ポイントを集めている方はこちら



読んでいただきありがとうございました!
posted by 本のソムリエ at 10:49 | ジョークの書籍

「ユダヤ・ジョーク集」ラビ・M・トケイヤー、実業之日本社

ユダヤ・ジョーク集
ユダヤ・ジョーク集
posted with amazlet on 06.04.13
ラビ M.トケイヤー 助川 明
実業之日本社 (1983/11)






(評価:★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ)


●知恵には色々な種類の知恵があります。お金儲けの知恵、幸せになるための
 知恵、他人を幸せにする知恵、そして笑う知恵。


 ・万物の霊長である人間と動物の大きな差は、人間が笑うことである。
  (p16)


●古い本なのでトケイヤー氏の最近の著作と重複するところもありました。
 見たことのないものものは半分というところでしょうか。


●それでも、ドケチのお金持ちが金庫を買う代わりに、銀行に1ドル借金して
 担保として数十万ドルの証券を銀行に保管してもらおうとしているのは、
 今でも質屋の使い方として利用できそうだと思いました。



「ユダヤ・ジョーク集」
ラビ・M・トケイヤー、実業之日本社(1983/11)¥1,050
(評価:★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ)

posted by 本のソムリエ at 09:28 | ジョークの書籍

「世界の日本人 ジョーク集」早坂 隆、中央公論新社

世界の日本人ジョーク集
早坂 隆
中央公論新社


【私の評価】★★★☆☆



■著者紹介・・・早坂 隆(はやさか たかし)

 1973年生まれ。旅行雑誌の編集を経て、フリーのライターとなる。
 現地に密着したルポから旅行エッセイ、スポーツエッセイなどを手掛ける。
 2001年から2003年ルーマニアに居住。




●私もカザフスタンに1年半ほど滞在していましたが、現地の人からは
 日本人に対して一種の尊敬に似た感情があるように感じました。

 そして、外国人はジョークが好きですから、
 そうしたホンネがジョークからわかることがあるのです。


●本書では、ジョークを紹介しながら、世界の人々が
 日本と日本人をどのように見ているのか、紹介した一冊です。
 
 ・ルーマニア人は自分たちの国に対して『貧しい国』『東欧の小国』っていう
  自虐的なイメージを持っている。『あの豊かで優秀な日本人が、こんな
  ルーマニアなんかに来るはずがない。中国人に違いない』って思うんだよ。
  (p23)


●著者は東欧、中東からヨーロッパの滞在が長く、
 日本から遠い国々では、日本はお金持ち、勤勉、無口、
 高品質、先進的な技術という印象があるようです。


●外国の人はジョークが好きですから、
 ひとつでも覚えておいて、飲み会でのネタに使ってみては
 どうでしょうか。★3つとしました。



■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・新製品が世に流通するまでには、全部で四つの段階がある。
  まず、アメリカの企業が新製品の開発をする。
  次にロシア人が、「自分たちは同じものを、もうすでに30年前に考え出していた」
  と主張する。
  そして、日本人がアメリカ製以上のクオリティのものを造り、輸出し始める。
  最後に、中国人が日本製のものに似せた偽物を造る。(p46)


 ・国際会議において有能な議長とはどういう者か。
  それはインド人を黙らせ、日本人を喋らせる者である。(p118)


 ・世界最強の軍隊とは?
  アメリカの将軍 ドイツ人の参謀 日本人の兵
  では世界最弱の軍隊とは?
  中国人の将軍 日本人の参謀 イタリア人の兵(p178)


▼引用は、この本からです。
世界の日本人 ジョーク集」早坂 隆、中央公論新社(2006/1)¥798
【私の評価】★★★☆☆


楽天ポイントを集めている方はこちら



読んでいただきありがとうございました!
posted by 本のソムリエ at 08:42 | ジョークの書籍
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。